Episode 137

実践エピソード137
〜どう売るか?よりも、どう伝えるか?〜

コーチング★商店主専門コーチング



「ワルツ」というドイツの手工業職人の修行をご存知でしょうか。

3年間、徒歩かヒッチハイクで各地を放浪し、
仕事現場に飛び込んで
職人の技を磨いていくという
中世から続く修行法です。


職人の国であるドイツらしい、
厳しく時間の掛かる修行ですが、
近代化、効率化の波に追われて、
その存在自体、存亡の危機に直面している
という話しを新聞で知りました。


理由は、

ワルツで修行しなくとも
工場に勤務することで
同等の技術を身につけることが
できるようになってしまったこと。

また、ワルツの修行が3年間という長い期間、
ほぼ無給の状態で各地を回っていかなければならず
その間、自宅に帰ることも許されないというスタイルが
若者に敬遠されていることだそうです。

伝統的なことが軽視されてきているのは、
日本だけのことではないみたいですね。


さらに最大の理由としては、修行を終え、
マイスター(職人最高峰の国家資格)を取得し、
いざ、商売を始めても、上手くいかない人が多く、
資格取得自体に意味がなくなっているという
背景があるからのようです。


せっかく、良い腕を持っていたとしても、
それを生かして、商売として成り立たせる技術がないと
結局は宝の持ち腐れとなってしまう。


これは、職人だけの話ではなく、
我々のように商売に携わっている者にも
当てはまる話なんですね。


品質が良いから、味が良いから、素材が良いから…と、
自信を持って店頭に並べた商品が思ったように売れない。

そういった経験は多くの方がお持ちではないでしょうか。


特に、現代は、商品自体のクオリティーは、
他社が扱っているものと自社が扱っているものとの差が
ほとんどないというのが現状です。

そうした中で重要なのは、

売りたい商品をどう売るのか?を考える前に
売りたい商品のことをどう伝えるのか?を考えるということです。

今後、ますますこのことが重要視されていくはずです。






コーチングを商売に活かしてモチベーションアップを実現し、
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