Episode 7

実践エピソード7
〜お店はジャズバンドを目指す〜

コーチング★商店主専門コーチング


先週の日曜日に娘のピアノ発表会を見に行ってきました。

二人の先生の生徒さんの合同発表会だったので、
A先生の教え子のグループと、
B先生の教え子のグループに
分かれた、2部構成になっていました。

まず最初に、A先生の教え子の発表だったのですが、
A先生は、演奏中、ずっと教え子の後ろに立ち、
曲の入るタイミングやテンポなどの指示を、
こと細かく出していました。

B先生は、それとは対照的に
ステージには一切近寄らず、
演奏は、始めのお辞儀から最後まで
生徒だけでやるというスタイルでした。


さて、ここで問題です。

どちらのグループの演奏が
上手だったと思いますか?


そう、B先生の教え子たちの方が
圧倒的に上手かったんです。

同じ時期にピアノを習い始めたという二人を比べると
その差がはっきりと分かりました。


B先生は、私の娘の先生なので、
その指導がどんなものであるのかは、
ある程度分かります。

練習の時には、全く手を抜かず、
1回30分のレッスンの契約なのですが、
1時間以上も続けて行なうこともある位、熱心な先生です。


今回の発表会では、レッスンで、やるべきことをやった後、
本番では、すべてを生徒に任せる
というスタンスをとったわけです。

そして、結果として、みんな、素晴らしい演奏を
披露することができたのです。


これは、お店の中のスタッフ教育にも
置き換えて考えることができるのではないでしょか。


商店経営者の方とお話をしていると
ずっと、休みが取れなくて困っている。
ということを耳にすることがあります。


そういう方の多くは、自分でお店の業務
すべてに目を通すという方が多いようです。


ベテランのスタッフがいるにも関わらず、
ずっと、店で指揮棒を振り続けている。


そうすると、スタッフは、いつまでたっても、
指揮棒の振られる通りにしか動くことができません。

指揮者がいないジャズバンドにいる
気の利いたアドリブを演奏できる演奏者は
そういう環境の中からは生まれてこないのです。


お店は、譜面どおりに楽器を演奏していくだけでは、
上手くまわすことはできません。

だから、本来は、アドリブの利く演奏者が必要なのです。


そういうスタッフを育てていくには、
ひと通りの基礎教育の訓練を終えたあとは、
必要なとき以外、店主は指揮棒を振ることを控えていく。

そうすることで、スタッフは、
必要な人財として育っていくことになるでしょう。






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